【虫歯の治療】

 

軽い痛みや冷たい物がしみる程度での来院をおすすめします。

熱い物、甘い物がしみたり、痛みがひどい場合は神経を抜かなければならないことも多くなります。

炎症がひどく痛い場合、麻酔も効きにくく治療に回数もかかります。

神経を抜いてしまうとその後歯を大きく削りかぶせ物が必要となります。

 

できるだけ残す努力はしますが、場合によっては歯を残すのが難しく残念ながら抜歯となることもあります。

痛みがなくても大切なご自分の歯のために半年に一回は検査を受けられることをおすすめします。

 

歯の詰め物

 

歯が欠けたり初期の虫歯での詰め物では、できるだけ目立ちにくいきれいな修復をおこなっています。

 

レジンという材料を使いますが、場所により取れやすいことが難点です。 

昔は白一色でしたが今はいろいろな色があるので、おひとりずつ色味をあわせて修復できるようになりました。

 

前歯は特に目立つので美しい修復を心がけています。

 

時間はかかりますが、手鏡で仕上がりを見て喜んでもらえるのが嬉しいです。

 

虫歯の進み方

 

初期の虫歯(C1)

虫歯がエナメル質の中にとどまっている状態です

エナメル質には神経が来ていないのでまだ自覚症状はありません。

 

(C1)の治療

放置すると進行してしまうので、必要最小限けずって詰める治療をします。

 

中期の初期(C2)

エナメル質の内側の象牙質まで虫歯が進行した状態です。象牙質は神経とつながっているので、冷たいものがしみたり硬いものをかむと痛むといった自覚症状が出てきます。

 

(C2)の治療

けずって詰める又はけずった後型を取り、作った技工物をはめる治療をします。麻酔が必要な場合があります。

 

中期の後期(C3)

象牙質は柔らかいので虫歯は急速に拡大します。

虫歯菌が象牙質の奥まで達すると神経に炎症が起き、熱いものがしみたり、時折強く痛むようになります。

 

(C3)の治療

麻酔をして、歯を大きく深くけずり神経を取り除きます。

何度か消毒を繰り返してきれいにした後、型を取り金属などをかぶせる治療になります。

 

 

軽い痛みや冷たい物がしみる程度での来院をおすすめします。

 

C3の段階になってから急患で受診すると、神経が炎症をおこしているため麻酔が効きにくく、治療にも痛みを伴う可能性が高くなります

 

神経を取る処置をした場合、歯髄の中が完全にきれいになってからかぶせ物を入れないと、後で歯髄の中が細菌感染し膿がたまってしまうので状態によっては治療期間も長くなります。

この根の治療途中に通院をやめてしまうと急に激痛がおこり、抜歯せざるをえない状況となりますのでくれぐれもご注意ください。

 

抜髄(歯の神経を取り除くこと)後の治り方には個人差があります。

一時的に痛みがなくなったからといって途中で通院をやめられると、後日激しい痛みで抜歯しなければならなくなることもあります。

失った歯は二度と生えてきません。

きっちり治るまで通院されるようお願いします。

 

また当院では従来の治療方法に加えて、神経を抜かなくてもよくなったり、抜歯しなくてもよくなったり…

ケースバイケースですが歯を保存する為のかなり有効な方法として内科的アプローチをはじめました。(3Mix-MP法)

通院回数は少なくすみますが、病巣の大きさによっては期間が長くなることもあります。

 

末期の状態(C4)

C3を治療せず鎮痛剤で乗り切ると痛まなくなることがありますが、神経が死んでしまった状態です。根の状態によっては残せることもありますが、多くの場合抜歯することになってしまいます。

 

(C4)の治療

根の状態によっては抜歯せずに済む場合もありますが、多くの場合抜歯することになってしまいます。

 

※初期の初期の虫歯(C0)とは

 

検診で見つかることが多い要観察歯のことです。まだ歯に穴は開いていないのでこの段階では削ったりせず、口腔内のケア等で再石灰化を目指します。

ただ、虫歯に進むこともあるので状態の観察は必要です。